どうも皆さんこんばんわ、べえじゅです
pixivにて投稿している「新米提督と夕雲型の愉快な仲間たち」の5話と6話を投稿しました
5話は前半シリアス気味、後半いつもの雰囲気なお話
6話はコミケが終わったばかりなのでせっかくなので秋雲さんメインにコミケなお話です

それと、なんと応援コメントを頂きました
初めてこういうコメント付いたので感無量です・・・
本当に有難うございます!更新頑張るぞ!って思えます
こうやって読者を増やしていけたら次のサークル参加では売上上がる・・・といいね!

続きにちょこっとだけ内容を載せます

前回までのあらすじ
鎮守府の資源確保のため初めての遠征へ
その遠征で深海棲艦のエリート艦と遭遇する
辛くも勝利したが自分の力不足に気付かされることになったのであった

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「提督、今日も私が秘書官か?」
 前回のタンカー遠征、そこで敵駆逐艦と戦闘になり大破した夕雲を気遣って長波を秘書官に選んだ
 大事を取ってのことだが当の本人はもう大丈夫だと言う
「そうだな、今週いっぱいは長波が秘書官になってもらうよ」
「私は構わないが夕雲姉さんはそんなに気弱な女の子じゃないぜ?」
 長波だけでなく巻雲や秋雲もそんなに気にすることはないと言う
 だがただの人間風情な自分からしてみたら死にかけた女の子にそんなことはできない
「提督も心配性だねー、あたし達艦娘は大破しようが一晩入渠すれば元気一杯になるのよ」
「秋雲も言ってる通り、私達艦娘は修理が効く。提督のような人間とは体の作りから違うんだぜ」
 確かに入渠して体は回復したようだが自分は精神面で傷ついていないか心配だ
 そこだけは本人から聞かないとわからないので巻雲あたりに聞いてもらおう

「ふぁ~、おっとすまない。ここ数日少し寝不足なんだ」
 長波が柄にもなく人前であくびをした
 本人は隠しているが実はあの遠征以降、毎日のように一人で毎晩特訓していることを知っている
 貴重な睡眠時間を削っての特訓なので疲れが溜まっているのだろう
「長波もあんまり無理するなよ?」
「私は夕雲姉妹の中でも頑丈な方だから少しくらい大丈夫さ」
 あの遠征で戦闘を経験してからみんなの気構えが少し変わった気がする
 すぐそこでゲームをしている秋雲も秋雲なりに何か考えているのだろうか
「提督、手が止まってるぞ」
「おっとすまない、少し考え事してたんだ」
「午前中に私が片付ける仕事はもう終わったんだが他にやることはあるか?」
 長波も夕雲に負けず劣らずの仕事のできる女だ
 すぐに執務を覚えてテキパキと書類を片付けてしまった
「うん、これなら今日も午後は仕事しなくても済みそうだ。ありがとうな」
「そうか、じゃあ私は少し外に出るから失礼する」
 長波は一人スタスタと提督室を後にした
「長波も頑張るねえ、あたしみたいに息抜きも大事だよ」
 秋雲が働いているところをこの鎮守府内では見たこと無いのだがそんなことはどうでもいい
 少し長波の様子を見に行くことにしよう

 外に出ると真夏の蒸しっとした空気がまとわりついてきた
 長波はどこにいったのだろうか
「寮には行ってないみたいだし工廠か?」
 工廠に行き妖精さんに話しかけてみたが首を横に振った
「っということはあそこか」
 鎮守府のすぐ横にある港、あそこは入水するのが楽なので巻雲や夕雲がよく利用している

 港に行くと長波が一人で的に向けて発砲訓練していた
 表情は真剣そのものだ、普段の鎮守府の顔とは違う
 しばらく腰掛けて様子を見ること30分、長波がやっとこっちに気づいて近くにやってきた
「おう、精が出るな」
「のぞき見なんて趣味が悪いな提督」
 別にのぞき見ていたわけではないがそこは気にしない
「最近一人で頑張りすぎてないか?自分はその内倒れないか心配なんだ」
 最近ずっと気が張りっぱなしな長波にこの一言が言いたかった
 一人で全部背負い込むと人間とは違う艦娘でもいつか折れてしまうだろう
「別に普段通りさ、提督こそ心配症だな」
 軽くあしらわれそうだったが更に追求する
「夕雲も心配だけど自分は長波、お前のことも心配なんだ」
「なら安心しな、私は大丈夫だ。簡単には折れないさ。それじゃ訓練に行くよ」

 その時、海に戻ろうとする長波の手を握りそのまま後ろから抱きしめた
「お、おい提督。急にどうしたんだ?」
「自分は不器用だからなんて言えばいいのかわからないけど、
 このままだと長波は一人でどこかに行ってしまいそうな気がするんだ」
 長波が何か言いたそうだが続ける
「長波、お前一人で全部頑張ろうとしてるだろ?
 この前の遠征で夕雲が大破したのはお前のせいじゃない
 力不足かもしれないけど一人で全部頑張ろうとするな」
「ああ、確かに私は力不足だ。今度敵と出会ったら勝てるかもわからない」
「だからって…」
「だけどな、仲間が自分より先に沈むところなんて見たくないのさ」
 長波は自分より先に戦没した艦を見た経験があるらしい
 その光景は何度も見たくないほど強烈なことのようだ
「安心しろ、そんなことは二度と起こさないようにする。提督である自分が責任を持って言い切るよ」
 責任をもつと言い切ったが前回の遠征同様に突然の戦闘になることを予想できるとはわからない
 しかし今は長波を支えることが大事だと判断した

「そうだな、私が一番怯えていたのかもしれないな、提督のおかげで少し楽になったよ」
「そうか、それなら良かったよ。自分ができるのなんてこんなこと程度だしな」
「ところで提督、そろそろ離してくれないか?」
 そういえば派手に抱きついていたことを思い出した
 長波も自分も顔が赤くなってしまい急いで離れた
 こんなところを誰かに見られていたらと思うと急に恥ずかしくなってしまった
「……」
 二人共無言の時間が進む
「……それじゃ私はもう少し訓練してから戻るよ」
「そうか、じゃあ自分は食堂でお昼ごはんにするよ」
 こんな形でしか言い出せなかったが少しでも支えになればいいだろう

「提督おつかれーん」
 食堂に行くと何か知っているような顔をした秋雲と照れた顔をした夕雲と巻雲が居た
「……それでどこまで知っているんだ?」
「それはもう最初から最後まで秋雲さんにはお見通しよ」
「提督さんは不器用なのですね」
「巻雲さん、ピュアなだけですよ。そうですよね提督さん?」
 あの光景を全部見られていたと知り急に死にたくなってきた
 大の大人が艦娘とはいえ女の子にあんなことしたのだ
「おっすみんな揃ってるのか」
 そこへ長波がやってきた、長波の顔を見たらこっちの顔が赤くなってしまった
「まあなんだ、私がみんな守るしみんなも私のこと守ってくれよな」
 長波の一言でみんな安心したように笑い出した
 そんな笑いに自分も釣られて一緒に大笑いした
「でも提督、あれはセクハラで訴えられてもしょうがないからあんまりやるんじゃないぞ?」
「うるせ」

 その後数日は秋雲にほじくり返されたが間宮のチケットで決着が着いたのであった